しかしそれは、メディアがミニDVである、いまや旧世代の遺物です。
いよいよハンディカムが壊れた
子供達の運動会や音楽会になると、なぜか子供の動画を撮って残しておかないといけないという強迫観念に駆られます。
そのため、普段の子供達の様子は、コンデジやiPhoneで写真を撮るのですが、運動会や音楽会の時のみ、ハンディカムを久方ぶりに充電し、動画撮影を行うということを繰り返してきました。
そのハンディカムは、最初の子供が生まれてすぐ買いましたから、かれこれもう8〜9年経っているのですが、とうとう先日、ミニDVテープを取り込む構造が動かなくなってしまいました。
とはいえ、そんなにビデオカメラが必要とされる機会はなく、だましだまし先送りしていたのですが、とうとう今年の運動会が近づいてきたのです。
新しく買うビデオカメラに求めること
昔に比べてずいぶん安くなっているとはいえ、ビデオカメラはそうそう買い替えるものではありません。
そこで新しくビデオカメラを買うにあたって、真剣に検討をしてみました。
さて人によって、デバイスに求める性能はさまざまですが、私が現時点でビデオカメラに求めるポイントは以下のとおりです。
- ソニー、パナソニック、キャノン、ビクターあたりのそれなりに有名なメーカー製
- 画質は、現時点で標準的なものでOK
- 手ぶれ補正機能も、現時点で標準的なものでOK
- Macで取り扱いしやすいこと!
私のメインマシンは、Macbook Airであり、今後将来的にもAppleに囲われていこうと思っているので、最後の項目がビデオカメラを選択するキーポイントと言えます。
Macと相性の良いビデオカメラとは?
それで、ベタに「Mac ビデオカメラ 相性」のキーワードで検索してみると、見つかったのが以下のサイトです。
iPhoneと相性が良すぎる2つのビデオカメラ | ナナショク |
そんなわけで、Macにカンタンに取り込んで、ラクしてiPhoneに動画を移せるビデオカメラを調査しました。
まず前提として、mp4形式でビデオが撮れないと意味がない。
mp4以外の形式だと、iMovieでいちいち形式を変更しないといけないし、メンドウ。
いくらキレイに撮れるビデオカメラでも、パソコン向け、それからiPhone向けに動画を変換していくと、動画は劣化するし、容量は半端無くでかい。
Macbook Proの下位モデルなら悲鳴を上げます。
それに、わたしは撮ったらすぐにiPhoneで見れるようにしたい。自らの手を加えることなく。
結論としては、MP4形式で保存できるカメラであれば、MacやiPhoneにそのまま取り込むことができ、使い勝手が良い、とのことでした。
確かに、ソニーやパナソニックのデジカメの動画形式に、AVCHDという形式がありますが、これがとにかく厄介。
Macだけでなく、Windowsでもそのまま再生できるわけではないし、インターネットでもまず流通していない形式です。
私の経験上、各メーカーの専用ソフトを使わないと取り込めない形式というのは、将来の存続性にリスクを感じますし、何よりめんどくさい。
私はとにかくめんどくさいことを嫌う人間なので、仮にMP4が画質でAVCHDに負けるとしても、MP4で保存できるカメラを選択すべきとの判断を行いました。
MP4で録画できるビデオカメラ
上記のサイトが紹介していた、MP4形式の保存に対応しているビデオカメラは、次の2つです。
このうち、パナソニックのムービーカメラは、望遠が弱いため、実質的にはキャノンのビデオカメラ一択になります。
ちなみにキャノンの最新ラインナップの中の、最も標準的なモデルは、次のものになります。
動画の保存形式を確認してみる
キャノンのiVIS HF R52の動画の保存形式は以下のとおりです。
32GB 内蔵メモリー 32GB SDHCカード | 64GB SDXCカード | ||
---|---|---|---|
AVCHD 記録時 | 60P 約28Mbps (1920×1080画素) |
約2時間30分 | 約5時間5分 |
MXP(高画質++) 約24Mbps (1920×1080画素) |
約2時間55分 | 約5時間55分 | |
FXP(高画質+) 約17Mbps (1920×1080画素) |
約4時間10分 | 約8時間20分 | |
LP(長時間) 約5Mbps (1440×1080画素) |
約12時間15分 | 約24時間30分 | |
MP4 記録時 | 35Mbps (1920×1080画素) |
約2時間 | 約4時間 |
24Mbps (1920×1080画素) |
約2時間55分 | 約5時間55分 | |
17Mbps (1920×1080画素) |
約4時間10分 | 約8時間20分 | |
4Mbps (1280×720画素) |
約17時間20分 | 約34時間45分 |
AVCHD形式に比べて、MP4形式は、画質が落ちるイメージがありますが、それぞれの最高画質の記録時間を比べると、ほとんど変わらないため、言うほど画質は変わらないものと想定されます。
ちなみに、よく調べてみると、実はパナソニックのビデオカメラも、MP4録画ができるのです。
動画記録モード (記録画素数) | SDXCメモリー カード/内蔵メモ リー(W850M) | SDHCメモリー カード/内蔵メモ リー(V750M) | SDHCメモリーカード | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
64GB | 32GB | 16GB | 8GB | 4GB | |||
1080/60p | 1920×1080 | 28Mbps | 約5時間20分 | 約2時間40分 | 約1時間20分 | 約40分 | 約19分 |
PHモード | 24Mbps | 約6時間 | 約3時間 | 約1時間30分 | 約45分 | 約21分 | |
HAモード | 17Mbps | 約8時間30分 | 約4時間10分 | 約2時間 | 約1時間 | 約30分 | |
HGモード | 13Mbps | 約11時間 | 約5時間30分 | 約2時間40分 | 約1時間20分 | 約40分 | |
HEモード | 5Mbps | 約27時間30分 | 約13時間40分 | 約6時間40分 | 約3時間20分 | 約1時間30分 | |
MP4 | 1920×1080 | 50Mbps | 約3時間 | 約1時間30分 | 約45分 | 約22分 | 約11分 |
28Mbps | 約5時間20分 | 約2時間40分 | 約1時間20分 | 約40分 | 約19分 | ||
1280×720 | 9Mbps | 約16時間50分 | 約8時間20分 | 約4時間10分 | 約2時間 | 約1時間 | |
iFrame | 960×540 | 28Mbps | 約5時間20分 | 約2時間40分 | 約1時間20分 | 約40分 | 約19分 |
ほとんど内容的に、キャノンの仕様と変わりません。
キャノンのiVIS HF R52に決定!
さて、同じ有名メーカーのビデオカメラで、価格も、仕様も似たようなものです。
ちなみに価格コムのランキングで言うと、パナソニックはランキングの上位にいるにもかかわらず、キャノンは圏外です。
価格.com - ビデオカメラ | 通販・価格比較・製品情報 |
どちらにするか多少悩みましたが、結果としてキャノンのiVIS HF R52を選びました。
理由は、MP4を早くから採用し実績があること、それからキャノンはサイトのトップにMP4に対応していることを記載しているのに対し、パナソニックは仕様書の奥の方まで見るまで分からないことです。
キャノンは、MP4録画ができることを前面に出しており、好感が持てました。
もちろん、これはMP4対応に関する点だけを比較した場合であり、その他の使い勝手については、また別の話なので、買う人がそれぞれ自身の優先すべきポイントで検討したらいいと思います。
とにかく既にポチッてしまったので、届いたら、使い勝手を報告させて頂きたいと思います。