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2013年12月9日月曜日

iPhoneの契約を見直していきたい。理想はキャリアフリー!

これだけiPhoneが普及した今、iPhone運用費用が高過ぎると思うのは私だけではないでしょう。
しかもSIMフリーiPhoneの発売されたことや、格安SIMの新たなプランが次々と発表されてることなどを踏まえると、もっと経済的な上手な契約方法があるのでは、と考えてしまいます。

一度この辺りの整理も兼ねて、キャリアフリーiPhoneの運用について考えてみます。


まずは自身の現状確認から


うちは私、嫁ともどもiPhone 3Gからのユーザーで、今は私がiPhone 5 64GB、嫁がiPhone 5 32GBをソフトバンクで契約しています。

だいたい一人あたり本体代の割賦も含めて、毎月7000〜8000円程度払っており、年間で言うと一人あたり10万円程度。本体代はAppleの製品ということで仕方ないところがりますが、やはり重いのは毎月のパケット定額代。
これがだいたい一人あたり毎月5500円程度。

電話代は別途しっかり請求されているので、単純に毎月のインターネットサービス利用料としてこれだけ掛かっているということ。これは自宅のWi-Fiを使ってパケットを節約しようが、7GBまでめいいっぱい使おうが基本同じ料金。

単純な比較は出来ませんが、自宅のブロードバンド環境は、何人でいくら使おうが、せいぜい月4000円程度のことを考えると、今の時代としては若干の割高感を感じます。


時代が変わってきた


iPhone 3Gが登場した時、それは明らかに新世代のガジェットでした。
キャリアもユーザーも手探りの時代で、使っているユーザー数も今と比べて桁違いに少ない状況でした。

そういった“特別なガジェット”に対しては、少々割高なお金を支払うことは仕方ないと思います。
私自身、自分のマニア心をくすぐられるようなガジェットを購入する時は、自分の後学のための投資も含むと考え、多少のお金を支払うことはやぶさかでありません。

しかし、今や時代が変わりました。
当初、iPhoneを取り扱っているキャリアはソフトバンクのみでしたが、その後だいぶたってからauが参入し、つい最近、皆さんご存知のとおり、ドコモが参入しました。

iPhoneが好きすぎる: とうとうドコモからiPhoneが出てしまいますか。

つまり、どこでもiPhoneを買える状況になったのです。

さらに追い打ちをかけるように、Apple本体が、SIMフリーiPhoneの販売を突然開始しました。

iPhoneが好きすぎる: 衝撃! オンラインアップルストアでSIMフリー版iPhoneを発売!


もうすでにiPhoneは特別なガジェットではなく、完全にコモディティ化したと言えます。
したがってそろそろiPhoneに特別料金を払う時代ではなくなりました。


キャリアの束縛から逃れたい。


私は携帯を持ちだしてからはずっとauだったのですが、iPhone 3Gユーザーになるために、嫁も道連れにしてソフトバンクに移りました。
その後auからもiPhoneが発売されましたが、auがソフトバンクと比べて特に安いことはないこと、また携帯メアドを変えるのがめんどうという消極的な理由から、ソフトバンクにとどまり続けています。

しかしMVNOがにわかに活気づいてきたこともあり、そろそろキャリアに縛られるのではなく、キャリアの壁を超えた多くのプランの中から自分の使い勝手に合うようなプランを選択したいと思うようになりました。

例えば、MVNOで最近話題のデータシェア型SIMプラン。

OCNの「SMS機能付きSIMカード」と「データシェア型SIM」が登場 - ケータイ Watch

私は、過去に一度月に7GBを超えて非常にひもじい目にあったことがあることから、今は毎月のパケット使用量をアプリで監視しています。


DataWiz - Free Mobile Data Management & VoIP Calls App
カテゴリ: ファイナンス
価格: 無料


それによると最近、外で動画などを見ないようにしたこともあり、月4GBを超えることはまずありません。
一方嫁はほとんどテキストベースな使い方をしていることもあり、おそらくせいぜい月1GBということでしょう。

そうなると二人合わせても、月5GBもあれば十分ということなり、ひとりあたり月7GB制限ということは非常に過大ということになります。
もちろん7GBでも月額料金が安ければ何もこんなことをいう必要は無いのですが、実際にはひとりあたり月5500円、二人合わせて月11000円のパケット代を払っているわけで、非常に無駄に感じます。

大手キャリア3社がパケット料金の値下げ競争をしてくれればいいのですが、どうもそういった兆しは見えず、iPhoneやスマートフォンは人気だから、この際取れるだけ取ってやろうという意志がかいま見えます。(もちろん企業としては、ユーザーの足元を見て取れるところから取るということは、ある意味正しい選択なのでしょう。)

うちはiPhone 3G ⇒ iPhone 4 ⇒ iPhone 5と二年ごとに買い替えており、次は来年夏〜秋に発売が見込まれるiPhone 6に機種変予定です。
ちょうど考えるにいい半年ほどの期間があるので、次のiPhone 6発売時に、キャリアフリーになるにはどうしたらという想定で検討を進めてみたいと思います。


キャリアを変更にともなう現実的な課題


キャリアフリーになるための課題は、大きく分けて次の3つと考えています。
  1. SIMロックの問題
  2. 電話番号の問題
  3. 携帯メアドの問題

 1. SIMロックの問題


このブログを見ているような読者の方はよくご存知だと思うのですが、3大キャリアから発売されているiPhoneは、全てSIMロックが掛かっています。
つまり、そのままでは他キャリアのSIMカードは使えないのはもちろん、格安SIMも使えないということです。

ただ唯一の例外として、ほとんどのMVNO業者はドコモの通信網を間借りしているため、ドコモのiPhoneにはこれらの格安SIMが使えるようです。ただしこれは私が直接確認した訳ではなくウェブで見聞きした情報です。

以上のことを踏まえると、まずはSIMフリーiPhoneの入手がまず第一歩と言えるでしょう。

幸いなことに、Apple本体もこのたびSIMフリーiPhoneの発売を始めましたし、それに引きずられて香港版やUS版SIMフリーiPhoneの輸入版も若干買いやすい価格になっているようです。この流れはiPhone 6になっても決して逆戻りすることはないでしょう。

私がSIMフリーiPadを買ったように、香港旅行に行ったついでにとか、いっその事格安航空券で香港のAppleストアに買いに行っちゃう、なんてのも結構楽しくてオススメです。

iPhoneが好きすぎる: SIMフリーiPad Airを香港で買った!

マメ情報として、Appleが販売している日本版SIMフリーiPhoneと、純粋な海外版SIMフリーiPhoneの違いは、シャッター音が鳴るかどうかの様です。この辺は好みでいいかと思います。

ただし、SIMフリーiPhoneを単独で買うと、キャリアの二年縛りの本体割引が適用されることはないので、せいぜい2年で機種変する場合は、価格的にトクかどうかはよく精査する必要があります。


2. 電話番号の問題


まず電話として使うことのないiPadは、純粋にいかにパケット通信をするかの一点に絞って、プランを選ぶことができます。
一方iPhoneの場合は、二台持ちでもない限り、一般的に個人の窓口として電話の役割を果たすことが求められます。

3大キャリア間であれば、既にMNPが一般的になりまりしたが、格安SIMの場合はどうでしょう?
いろいろとバラエティに富んだ格安SIMが出てきていますが、電話機能があり、かつMNP乗入れに対応しているのは、日本通信のスマホ電話SIMくらいしか見当たりません。


日常的に電話を多く掛ける人は、IP電話サービスに完全に乗り換えるという選択肢もありますが、私は普段あまり電話は使いませんし、今の電話番号ははかれこれ十数年使い続けているので、よほどの理由がない限り変えたくありません。

したがってキャリアフリーといえども、MNPにより新しいSIMに今の電話番号を移せることが必須です。
群雄割拠のMVNO業界において、日本通信のデータプランは若干見劣っている部分がありますので、OCN、ビッグローブ、IIJ等にも、この電話機能付きプランの導入が望まれます。


3. 携帯メアドの問題


MNPの際に若干のハードルとなるのが、この携帯メアドの問題です。

電話番号と同じく、昔から同じ携帯メアドを使い続けている人は、キャリア変更に当たって躊躇する原因になります。
私もauからソフトバンクに変わるときに携帯メアドを変えましたが、普段接している人はともかく、疎遠になっている人たちのどこまで新しいメアドを通知すべきか悩みますし、できることなら変えないに越したことはありません。

  • LINE IDがあればいいのでは?
最近だと若年層は携帯メアドに替わって、LINE IDが急速に一般化しているかもしれませんが、残念ながら私の同世代(アラフォー)ではLINEは若年層ほど一般的でなく、また今後スタンダード化することも望めません。

我々の世代では、携帯同士のテキストのやりとり=携帯のメアド、これが鉄板なのです。

  • 格安SIMにもSMS対応が出ているようだけど?
あと最近の話ですが、格安SIMでSMSに対応したものも登場しています。
これはSMS機能そのものを得ることに加え、iPhoneを始めとしてスマートフォンのいくつかの不具合にも対応できるというメリットもあるようです。

てくろぐ: IIJmio高速モバイル/D、SMS対応。セルスタンバイ問題の対策にも


実は現在SMSは、キャリアを問わず電話番号だけで送り合うことができます。したがってちょっとしたメッセージなら、十分携帯メアドの代わりになります。
しかしこれもLINE IDと一緒で、SMSが今どのキャリアにも使えるということはあまり認識されていません。

もし将来SMS付きの格安SIMに移行した場合、「携帯メアドはなくなったけど、電話番号宛に送れるんだよ〜」とわざわざ言うのもめんどくさい。
面倒なのはキャリア変更だけで十分。その後の周知とかはなるべく避けたいのが正直なところです。

  • ならいっそのこと携帯メアドの代わりにGmailのメアドを教えれば?
正直、常々メールはGmailに一本化したいと考えています。メールボックスは実質無限だし、強力なスパム機能も備えています。

ところが現在の日本では、Gmailは決して携帯メアドの代わりにはなれません。

一番深刻な問題が、各キャリアのメール機能がGmailを始めとした携帯メアド以外のメールアドレスを弾きがちだということ。
これは過去の携帯メアドに対する強烈なスパムメールへの対策からやむをえず取られた防御策です。

各社の携帯メアドの設定には、3大キャリアのドメイン以外からはメールを受け付けないという設定があり、それがデフォルトになっている場合もあるようです。
これでは安心してGmailから他人の携帯に送れません。(エラーが返ってこればまだいい方で、たいていは無反応だからタチが悪い。)

あとたまにですが、ウェブサービスにおいて、本人確認のために携帯メアドを求めてくる場合があります。そういったことがあるので、必ずひとり一個は携帯メアドを持っておく必要があります。

日本では、携帯メアドを持たぬは人にあらず? なのでしょうか。

携帯メアドを捨てるとこのような弊害があるため、残念ながら現時点では消極的な理由からiPhoneを格安SIMに移行できません。

iPadならここまで問題にならないのですが、電話であるiPhoneにはこのような悩みがつきまといます。


望まれるMVNO業者のキャリアフリー支援策


ここまで書いてきた内容をまとめますと、今後格安SIM業者が新たな層のシェアを獲得していくには、以下のことに対応することが望ましいと考えます。


SIMフリーiPhoneとのセット販売


一般人がSIMフリーiPhoneを買いやすくなったとは言え、オンラインのAppleストアで本体だけ買って、別途SIMを用意するというのはまだ若干のマニア臭が漂います。
できることならSIMフリーiPhoneと格安SIMのセット販売により、すぐ使えることを目指すとともに、セットならではの割引などもあれば最高でしょう。


電話機能の付加+MNP転入対応


これは既に日本通信が対応しているため、物理的に無理ということは無いと思います。
OCNやIIJもプランのひとつとして採用して欲しいです。


携帯メアドの用意もしくは携帯メアドに替わる方法の提案


こちらは最も根が深い問題とは思いますが、ひとつの方法としてOCNやIIJが3大キャリアとも問題なくやりとりできる携帯メアドを用意するということがあります。
しかしそうすると結局またその携帯メアドに縛られるため、同じことの繰り返しになります。

できれば携帯メアドだけをサービスする業者というのが現れて欲しいですが、今まであまりそういった話で現実的なものを聞いたことがないので、今後も期待できそうにありません。

この問題については今のところ、携帯メアドを捨てる覚悟をするか、SMSやLINE IDでしぶしぶやり抜くくらいしか思いつきません。


それにしてもオラ、わくわくしてきたぞ


それにしても、こんな事で悩めるなんて1年前には考えたこともありませんでした。
格安SIMにOCNが登場したのは比較的最近で、それがこのように格安SIMの定番になるくらいですから、今後もドラスティックにどんどん新しいサービスが登場することが予想されます。

ちょうど約半年後のiPhone 6の登場までの間、いろいろな検討や妄想を繰り返して待っていたいと思います。





iPhoneが好きすぎる: MVNOに携帯メアドが無いなら、ドコモメールを使えばいいじゃない???