ASCII.jp:「iOS 8」で広がる世界—WWDC 2014をダイジェストで振り返る |
その中から、極めて個人的に気になったものについて、書いてみます。
iCloud Drive
今のiCloudは、連絡先や、 カレンダーや、メモ帳といったどちらかというと細々した設定を同期することがメインですが、次期OSに合わせ、MacやWindowsと一般のファイルも同期できるようになるようです。
直感的に思ったのは、Dropboxそっくりということです。
その私は、既にDropboxを日常的に使っているので、iCloud Driveをどのように使うかはすぐには思いつきません。
例えば、MacでiCloud Drive内でファイルを作成していて、出先で誰かにそのファイルを送らないといけないことになった場合に、おそらく純正メールアプリからiCloud Drive内のファイルは簡単に添付できるのでしょうから、そういったケースではDropboxより、多少便利なのかもしれません。
ちなみに、5GBまでは無料で、200GBごとに月額約4ドルとのことです。
個人的には、常々1TBを年間1万円まででレンタルできるクラウドが欲しいと思っています。
iCloud Driveは、Dropboxよりは安いですが、1TBを1年間利用しようとすると、4ドル×5×12ヶ月=約24,000円ということで、まだ少々高く感じるところです。
iCloud Photo Library
iCloud Photo Libraryは、前述のiCloud Driveを活用した写真ストレージです。
実は、私が1TBほどのクラウドストレージが欲しいと思っているのは、主にこれまで撮影してきた家族の写真や動画データを、ローカルとは別の場所に安全に保管したいからです。
既に私は、Adobe Revelという容量無制限の写真ストレージを利用していまして、こちらは年間5,800円です。
iPhoneが好きすぎる: 私が利用している年間有料契約アプリはこんな感じ |
MacやiPhoneとの親和性は、Adobe Revelよりも、iCloud Photo Libraryの方がはるかに高いと思われますので、方向性はこのままで良いので、もう少し安くなって欲しいところです。
しかし、今気づいたのですが、200GBを月400円で借りて、私と嫁のiPhone(64GB+32GB)を写真を含めて丸ごとバックアップを取れるようにするのは、価値が有るかもしれません。
Family sharing
うちの家では、アプリ購入などは嫁も私のApple IDを使って、事実上のアプリ購入の共有をしています。
現在は、ほとんどの家庭でそのようにしているのではないでしょうか?
それが、次のiOSではそれぞれのApple IDを使いながら、アプリの購入等を共有できるようになり、ある意味健全な形になります。
子供の有料アプリ購入の承諾もできるようなるとのことで、自由なAndroidに対して、安全なiPhoneという構図が一層明確になりそうです。
とはいえ、家族の居場所を確認できる(嫁に私の居場所が分かってしまう)機能などは、正直そこまでやらんでも。。。と感じました。
居場所がバレたらなんか都合が悪いことがあるの?と嫁に言われながら、しぶしぶこの機能をオンにする私の姿が目に浮かびます。
Instant hotspot
MacからiPhoneのテザリング機能を使おうとすると、iPhone側でテザリングを有効にして、それからMacから繋ぎにいく必要があります。
それが、Instant hotspotを使うと、わざわざiPhone側でテザリングを有効にする必要がなくなり、Mac側から近くのiPhoneのテザリングを有効にすることができます。
私はMacbook Airを持っていますが、出先に持ちだして資料を作るのは良いとしても、それをどこかに送信しようとすると、iPhoneのテザリングを有効にするか、わざわざWi-Fi環境を探す必要があります。
それがこの機能により、iPhoneがかばんに入っていても、Macだけで作業を完結できるようになります。
地味ですが、非常にありがたい機能だと思います。
サードパーティー製のキーボードが使用可能に
このたび日本のユーザーに最もインパクトを与えたのが、この話題ではないでしょうか。
私などは、最初サードパーティー製のキーボードが使用可能と聞いて、馬鹿正直に、ああいろんな配列のキーボードが使えるようになるんだな、としか思わなかったのですが、世間的には標準とは別のIMEが使えるようになるという理解のようです。
iPhoneではこれまで、IMEはアップル純正のものしか使えず、AndroidにはあるようなGoogle日本語入力やATOKといった、他社製のIMEは使えませんでした。
それがiPhoneでも、他社製のIMEを受け入れることが認めるようになるとのことです。
とはいえ、私個人的には今のiPhoneのIMEは嫌いではありません。
例えば「はーてい」と打って、「パーティー」が候補に出たり、「きーほーと」と打って、「キーボード」が候補にでるといった、濁音や小さな文字(っゃゅょ、とか)を手抜きしても、結構な確率で推測してくれるのは非常に楽です。
スマホでは、一気に長い文章を打つことは少なく、ほとんど文節ごとの変換なので、PCと比べると、IMEの賢さが影響を及ぼすことは少ないかと思います。
iPhoneの純正IMEの問題はどちらかと言うと、ユーザー辞書への登録の手間が大きすぎることだと思っています。
多くの人がそうだと思いますが、自身が普段使っているIMEには、自身が関係する固有名詞などを登録していると思います。
私などは職場が異動するたびに、IMEからユーザー辞書を吐き出して、次の職場に持って行っています。
しかしいざ、それをiPhoneに登録しようとすると、1個1個手動で登録するしかありません。
仮にMacからiCloud経由で、ユーザー辞書を同期しようとしても、Macに登録することもなかなか大変なのです。(これはまた別エントリで書きたいと思います。)
そういったユーザー辞書に関わる大変な手間が、他社のIMEを使うことにより解決するのであれば、それが本当のメリットであると感じます。
結局Retina Macbook Airは出ませんでした
ダメだろうと思いつつも、Retina Macbook Airの登場を期待していましたが、残念ながら今回はMacbook Airどころか、ハードウェアに関する発表は皆無でした。
私が今使っているMacbook Air 11インチは、ストレージが128GBしかなく、何をするにも手狭なので、次にMacbook Airの新型が出たら、CTOで特盛りを購入したいと思っているのです。
信頼性が高そうな情報としては、次のMacbookは、Intelの次期プロセッサ「Broadwell」を搭載予定であり、そのプロセッサのリリース時期は、2014年度末とのことです。
新型Macbook Airの発売も、なんとかクリスマスシーズンに間に合わせてくるといったところでしょうか。
折しも最近、Transcendから、Macbook Air用のJet Driveという交換用SSDが発売されました。
1TBだと74,800円となかなかの破壊力ですが、このJet Driveを購入して、今使っているMacbook AirのSSDを交換するのか、半年待って、新しいMacbook Airを特盛りで購入するのか、正直非常に悩んでいるところです。