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2013年9月22日日曜日

iOS7を3日間ほど触ってみた

既に話題になっているように、9月18日深夜に無事iOS7がリリースされたところです。

やはりリリース直後のアップデートにはいろいろと危険がつきものですので、翌日の19日には四六時中TwitterでiOS7の話題をチェックしておりました。
それによるとアップデートにともなう大きなトラブルは見受けられませんでしたので、安心してアップデートすることに決めた次第です。

とはいえとりあえず皆様も、iPhoneのフルバックアップだけはとっておきましょうね。

iPhoneが好きすぎる: MacBook Airの残り容量が少なすぎて、iPhoneのバックアップが取れなくて困ってる

アップデートはほぼ順調に完了


安全を期すためiTunesにアップデートファイルをダウンロードしてから、iPhoneを繋いで同期しようと思いましたが、めんどくさくなったので自宅のWi-FiでiPhone上で直接ダウンロード。
ダウンロードの所要時間はだいたい30分くらい。
そして引き続きアップデート。これも特に順調に進捗し、最後に自動で再起動。
時間は約1時間ほどかかりましたが、拍子抜けするくらい無事iOS7への移行が完了しました。

以下は、iOS7にしてから3日間ほど使った感想です。

はじめての人にはフラットすぎて分かりづらいと思われる見た目


iPhoneの特徴として、スキュアモーフィズムと呼ばれる現実にある物体を模倣したインターフェースがありました。

メモ帳は現実にあるメモ帳っぽく、ボイスレコーダーは現実のマイクをそのまま模したものと、はじめて使う人でも、どのアプリがどんな機能のものなのか、見た目でわかるようになっていました。
ボタンなどのも凹凸が明確であり、どこが押せる場所なのかということが、非常にわかりやすくなっていました。

ところがiOS7は、そういった現実を模倣した分かりやすさを捨てて、フラットデザインと呼ばれる極めてシンプルなデザインを採用しました。(Apple自身はフラットデザインとは呼んでいないようですが。)
このデザインは賛否両論あると思いますが、少なくともはじめてスマートフォンに触れる人にとっては、操作方法がだいぶ分かりづらくなったと感じます。

私はiPhone3Gの時代から、かれこれ5年間寝ても覚めてもiPhoneを触り続けてきたわけですが、そんな私でも操作にとまどう場面が少なくありませんでした。

アイコンの表現が説明不足なこともさることながら、画面が遷移する際の上下関係もフラットになってしまった感じがします。

具体的に言いうと、アプリなどの設定画面の構成は、一般的にパソコンのフォルダ構成と同じく、ルートが大元にあってだんだんと枝が伸びているような構成になっているわけですが、その根っこと枝の関係がフラットになってしまった感じで、立体感覚が失われた感じです。

デジタルネイティブ世代にはこれくらいすぐ把握できるでしょうが、Androidに対するiPhoneの優位性と言われている、初心者に優しいという大きなメリットを捨ててしまった気がします。


デザインについては素人の私でもどうかと思うところがある


その立体感や分かりやすさを捨てることを引き換えに、洗練されたデザイン性を得たということであれば、それはそれと言えるかもしれませんが、正直パッと見のデザインはいま一つです。

私はデザインの素人なので何のセンスもありませんが、なんとなくアイコンが大きすぎるような気がするし、色使いも統一性の無いおもちゃ箱といった感じです。
もちろんフラットデザイン化されていなアプリも一部あり、それが完全にフラットデザインに移行すれば多少はましになるのかもしれませんが、素人の私がスタイリッシュだなあと思うようなデザインでないことは確かです。

各デフォルトアプリのデザインも大幅に刷新されていますが、私が一番えっ?と思ったのが、SMSのデザインです。
完全にデザインが変わっており、ポップ?といえばポップなのかもしれませんが、これまでのSMSのデザインの可愛らしさというか愛らしさが完全に失われています。

なんだか新進のアプリ製作者が作ったような、シンプルでクールかもしれませんが愛着は感じません。このシンプルさと日本語のフォントが合わないだけなのでしょうか。

速度、安定性は文句なし。


一般的に同じハードウェアのスペックで新しいOSにアップデートすると、確実に重くなるものですが、iOS7には当てはまりません。

二日間ほど使い続けていますが、特に目に見えて遅くなることもなく、落ちることもありません。この辺りは世界中の大勢のデベロッパーが何ヶ月も掛けてブラッシュアップをしてくれたおかけだと思います。


認証を受けていないケーブルが使えない?


私が出張先でモバイルバッテリーから充電しようとすると、以下のようなメッセージが。(OSを英語にしているのでこんな表示)
This cable or accessory is not certified and may not work reliably with this iPhone.
無視して充電しようとしましたが、どうも充電していない様子。
出張先なのであせりましたが、しばらくすると充電するようなりました。(充電中のアイコンが、電池マークの横に小さい稲妻マークが付くだけなので、充電していることに気づかなかっただけかもしれません。)

例の中国の感電死事件等を受けてのメッセージかと思いますが、Appleのことだとじきに認証されていなケーブルを完全に排除することもやりそうです。
認証ケーブルがもう少し安くなってくれればいいのですが。


ホームボタンダブルクリックによるアプリの切り替えは、画面イメージとアイコンが表示されて分かりやすくなった


見た目シングルタスクなiPhoneは、アプリを切り替えるときはホームボタンダブルクリックで、アプリ切り替え画面を出します。

以前は、アイコンのみの表示でしたが、iOS7では、各アプリの現在の画面イメージと、アイコンを表示してくれるため、極めてわかりやすくなっています。
ちなみにアプリの終了は、その画面イメージを上にフリックです。三本指でまとめて上にフリックして3つのアプリを終了することも可能です。

Spotlightの出し方は、グラディウスの隠しコマンドレベル


一方Spotlightの出し方は、まず分かりません。
Spotlightは、iPhone内のアプリや連絡先を横断的に検索するサービス。以前はホーム画面の一番左の画面にありましたが、それがなくなりました。
どこに行ったのかというと、ホーム画面の真ん中くらいから下にフリック!

そうすればSpotlightが出現するのですが、これを聞かずに見つけた初心者がいたら尊敬するレベル。
私はSpotlight検索はほとんど使わないので、別に構わないのですが。


懐中電灯系アプリが不要に。


iPhoneのフラッシュライトを、任意の時に光らせて懐中電灯代わりにするアプリがあります。
私は、LED Lightというアプリを愛用していました。真っ暗な寝室に入る時に、便利に使わせてもらっていました。

LED Light - for iPhone4, 4S, 5 LED フラッシュライト App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料


ところが今回ご存知のようにiOS7では、画面下から引き上げるコントロールセンターという機能が つき、そこに懐中電灯のアイコンがあります。これでフラッシュライトを点灯できるようになりました。

Appleがサードパーティーのアプリの機能をOSに取り込んでしまうのは今に始まったことではないですが、このたびただフラッシュライトを光らせるだけアプリは需要がなくなってしまいました。

気のせいかバッテリーの減りが速い


これについてはネットを見ていても、バッテリーの減りが早い、いや遅いという意見が混在しており、総合するとそんなに変わっていないのかもしれません。

新しいOSになると夢中になって触りまくるため、必然的に使用時間、使用密度が増えるのはよくあることですしね。

ただ、バックグラウンドで動いている不要なアプリは消去しておくにこしたことはありません。以下のページなどを参考に、別にバックグラウンドで動いてもらわなくていいアプリは、軒並みOFFにしてしまいましょう。

【iOS7】バッテリー消費が早まるかも!「Appのバックグラウンド更新」のON/OFFは確認したほうがいいぞ - アップス!-iPhoneの無料アプリ情報やニュースを配信中


総論としては、便利な機能が増えて満足


iPhoneを使ってきてありがたいのは、1〜2年落ちのハードであれば、大きな問題なく最新のOSが使えること。

今回も早速更新しましたが、デザインの好みはともかく、あったらいいなと思う多くの機能が追加されました。
またハードウェアの種類が限られている強みですが、極めて安定しており、トラブルもありません。この辺りはAndroidがどれほど進化しても変わらないiPhoneの根源的なアドバンテージでしょう。

今回の新iPhoneリリースでは、ソフトバンクの孫さんが明らかにiPhoneから一歩引き、ひとつの時代が終わったと感じましたが、iPhoneが今も日常的に使いやすく手放せないガジェットであることは間違いありません。