1回目は、例年6月に開催されるWWDC。
2回目が、このたび開催された新型iPhoneの発表会です。
いくら不定期でサボりがちな本ブログと言えども、新型iPhoneの発表には触れないわけにはいきません。
しかし既に多くのブログが、iPhone 6/iPhone 6 Plus、それからApple Watchのありとあらゆるスペックに触れているため、このブログでは個人的に気になった点だけ、雑感として書いてみたいと思います。
iPhone 6か、iPhone 6 Plusか?
ここ2年ほどはそうなのですが、驚くほどリークどおりの発表となっています。
そしてリークどおりに、4.7インチのiPhone 6と、5.5インチのiPhone 6 Plusが発表されました。
さて私が次に買うのは、Phone 6とiPhone 6 Plusのいずれかというところですが、もちろん、ショップの店頭でホットモックを触ってからというのはありますが、まあ4.7インチのiPhone 6で九分九厘当確だろうというところです。
確かに、日常のスキマ時間のほとんどでiPhoneを触っている私のような中毒者には、ウェブを見るにしろ、動画を見るにしろ、大きいことに越したことはありません。
しかし一方、私は何かあればすぐiPhoneを取り出して使うので、片手でサッと取り出して、片手で操作できる大きさでないと、使いづらいのです。
そういった意味で、iPadはもちろんiPad miniでも、普段の持ち歩き用端末としては、使うことは想定できません。
そんな中、意外だったのは、ネットでは結構な頻度でiPhone 6 Plusを買うと言っている人がいることです。
iPhoneとしてどちらの大きさがベターかというのは、好みの問題でしかないのですが、例えば、ポケットに入れずにカバンに入れるような女性の方は、むしろ大きくて見やすいiPhone 6 Plusの方が良いかも、ということはあるかもしれませんね。
確かに街なかで、私から見ると大きい5インチクラス以上のスマホを使っている女性も、珍しくなくなりました。
とうとう搭載されたNFC
その他、iPhone 6のスペックとしては、これまたリークどおりであり、かつ目新しい機能も追加されませんでしたが、個人的に唯一渇望していたNFCがとうとう搭載されました。
サービス名はApple Payとのこと。
以前、私はブログでこのように書いていました。
例えば、ローソンやセブンイレブンといった各種コンビニ、各種ファミリーレストラン、各種ファーストフードショップ、こういったお店では、私はいまだに毎回財布を取り出し、小銭を数えて支払っています。
私は、非接触ICカードとして交通系のICOCAを持っており、非常に重宝しているのですが、上で書いたとおり、コンビニやファーストフードショップでは、いまだに財布から小銭を探してはめんどうくさい思いをしていました。
それがとうとうiPhoneにNFCが搭載されることによって、小額決済は一気にiPhoneひとつで片付くのではないかと期待したのです。
ところが、このたびの発表後のいくつかApple Payに言及した記事を見ていますと、なかなか簡単にApple Payが普及するというものでもないようです。
私は知らなかったのですが、実はiPhoneに搭載のNFCはFeliCaには対応していないとのことです。
5分でわかる iPhone6の新機能“Apple Pay”の仕組み - 週アスPLUS 日本ではNFCといいつつも非接触通信での決済手段は“FeliCa”技術を用いており、Appleが内蔵式セキュアエレメント(eSE)で採用しているとみられるType-A/Bとの直接的な互換性がなく、現状のiPhone 6のままでは日本のインフラを利用できないことがそのひとつとして挙げられる。 |
私は単純に、NFCはFeliCaを包含する規格で、完全な上位互換に当たると考えていたのですが、それはどうも思い違いだったようです。
現在、コンビニやファーストフードには必ず非接触ICカードの読み取り機がありますが、それはほとんどFeliCa対応であり、iPhone 6が採用しているType-A/Bとは互換性がないとのことです。
したがって、各店舗がApple Payに対応しようと思ったら、現在使っている非接触ICカード読み取り機を更新する必要があり、果たしてiPhone 6ユーザーのためだけにすぐそれに対応すると言えば、正直言って難しいところでしょう。
比較的にすみやかに対応しそうなのは、アメリカではマクドナルドは対応していることから、マクドナルドと、そういった方面に積極的なスターバックスくらいでしょうか。
Apple Watchは。。。
正直、全くと言っていいほど関心がなかったのですが、これまたリークどおりiPhone 6と同時に、Apple製スマートウォッチであるApple Watchが発表されました。
私は、当日のプレゼンを見ていませんが、iPhone 6以上の時間を割いて、非常に力を入れて紹介していたようです。
しかし、実際問題デザインがどうかと思います。
元々私には、スマートウォッチを使うニーズがありませんが、さすがApple、スタイリッシュだな、という見た目であれば多少の興味を示していたかもしれません。
しかし、実際発表された写真を見ると、決してAppleじゃないとできないというものではなく、逆にこれ付けてる社会人がいたらちょっと引くなあ。。というものでした。
おそらく、iPhoneと同様に息の長い商品に育てていくつもりと思われますので、いきなり来年に無かったことにはならないでしょうが、少なくとも今回の初版は全く食指が動かされなかったというのが正直なところです。
どちらかと言うと楽しみなのはiOS8
iPhone 6をすぐに買わなくても、大きな楽しみがあります。
それはiOS8の正式リリースです。
予定では、9月17日から配布が始まるようです。
iPhone 6の新機能よりも盛り沢山な追加内容ですが、その中からいくつか楽しみにしている項目を書いてみます。
サードパーティ製キーボード
日本では、もしかしたらこれがiOS8の最大のトピックかもしれません。
これまで、いわゆるIMEと呼ばれるものは、Apple純正のものしかありませんでしたが、Androidと同様に、サードパーティ製のIMEが使えるようになります。
1バイト圏の人たちには、なかなか2バイト圏の人の気持ちが分からないのでしょうが、今や中国を始めとしたアジアもiPhoneの大きな市場となっており、そろそろ対応しないとAndroidに完全に置いていかれると考えたのかもしれません。
実は、私は最近のApple純正のIMEはそれほど変換がおかしいと思っておらず、短文節で入力する限りは特に問題ないと考えています。
問題があるのは、iPhoneのユーザー辞書に容易に大量の単語登録をすることが出来ないことです。
パソコンを使って数年以上経っている人は、たいてい自分ならではのユーザー辞書を持っていると思います。
ところが、そのユーザー辞書データをiPhoneに簡単に登録する方法が無い状態なのです。
これがおそらくiPhone用ATOKがリリースされれば、なんらかの形で、PCのユーザー辞書を簡単に取り込めるようになるはずです。
そうすることで同じiPhoneでも、はるかに日本語入力のしやすいデバイスになることが期待できます。
iPhone版ATOKにひとつだけ望むことは、入力のインターフェースを、現在のiPhoneのIMEと完全に同じ体裁のものを用意して欲しいということ。
なんだかんだで、iPhoneのIMEのインターフェースは、iPhone 3G以来、数年以上使い続けていますから、手と心に馴染みまくっている状態です。
iPhone版ATOKオリジナルのインターフェースは当然あってもいいのですが、現行iPhoneのインターフェースと同じものを用意してもらえると、違和感なくATOKに移行できると思います。
iCloudフォトライブラリ
iOS8に伴ってサービスインするiCloudフォトライブラリも、個人的に期待している機能のひとつです。
これまでのiCloudは、無料の5GBでは少なすぎて、一番大事な資産である写真を保管することができませんでした。
また、追加容量を購入しようとしても、容量単価が非常に高く、いくらiPhone信者の私でも購入する気のおこらないものでした。
それがこのたびのリニューアルで、200GBが400円/月(税別)となり、大変お求めやすくなりました。
200GBだと、我が家のこれまで撮影してきた写真を全て収められるわけではありませんが、少なくとも私と嫁のiPhone(64GB+32GB)に格納されている写真は、計算上確実に保管できるようになります。
嫁からは、彼女のiPhoneの写真を絶対どこかにちゃんと保存しておいてよ、と言われ、時々iTunesでフルバックアップを取ってやるのですが、iCloudフォトライブラリの有料プランに入れば、いつiPhoneが壊れても写真だけは確実に守ることが出来ます。
書いていながら気づいたのですが、この容量だと普段iTunesで行っているiPhoneのフルバックアップが、iCloudでも行えるのでしょうか?
そうなると、もうiTunesで物理ドライブにバックアップを取る必要がなくなりますね。
でも買うのは来年2月を予定
いろいろ書きましたが、我が家がiPhone 6を買うのは、以前ブログで書いたとおり、来年2月以降にドコモにMNPして購入することを考えています。
iPhoneが好きすぎる: iPhone 6が9月9日発表? さて我が家はどうするか |
実際、エントリを書いてみてあらためて認識したのですが。。。
- iPhone 6のハードで最も注目する機能は、いつ始まるかわからないApple Pay
- iOS8は、iPhone 5でも十分享受可能
- 今使ってるiPhone 5は、ガラス製液晶シートとケースでいまだにピカピカ
まずは、早く携帯ショップのホットモックで、うわあこれはでけえ!とか言いながら、iPhone 6かiPhone 6 Plusを触って楽しんでみたいです。
しかし、このたびNFCが搭載されますと、iPhone 6Sのハードの進化はいよいよ何が残っているのでしょうか?
iPhone 6Sは、十中八九iPhone 6と同じ筐体であると考えると、いきなり防水になることは考えられません。
結局、今回あれだけ騒がれたサファイアガラスを、iPhone 6 Plusの最上位機種にも使用しなかった理由は、ハードに手詰まり感のあるiPhone 6Sに先送ったと考えられますね。