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2015年10月18日日曜日

このたびソフトバンクからIIJmioのファミリーシェアプランにMNPした経過を報告します

我が家は、私と嫁がソフトバンクのiPhone 5を使い続けて3年になります。

ここ数年は、電話はほとんど使わず、パケットも月にせいぜい3〜4GB使う程度にもかかわらず、二人合わせてキャリアに月16,000円ほど払っていることが不満でした。
そのため、ここ数ヶ月の間は、iPhone 6sが発売されたら、すみやかにMVNO(IIJ)に移行できるよう準備を進めてきました。

キャリアメールを捨てたいと思い、それまで使っていなかったLINEを使い始めてみたり、

iPhoneが好きすぎる: おっさんがキャリアメールを捨てるべくLINEをはじめてみた

それでもやっぱりキャリアメールは捨てられないと判断して、ドコモのガラケーを利用して他キャリアの端末でもドコモメールを使えるようにしてみたり、

iPhoneが好きすぎる: MVNOへの移行準備のため、とりあえずガラケーのドコモメールをソフトバンクiPhoneで使えるようにしてみた【実践編】

そして、ようやく発表されたiPhone 6sを予約開始日に予約して入手し、

iPhoneが好きすぎる: Appleオンラインストアで自分と嫁のSIMフリーiPhone 6sを予約しました!

ようやく準備が整い、このたび無事MNPすることができましたので、その顛末を報告したいと思います。

今回のこの手続きによって、我が家の携帯料金は、二人で約16,000円/月 → 約4,500円/月に激減しました。
なお、我が家のソフトバンクの締め日は10日付けであり、今回は10月10日までにMNPしてしまうことを目標として行動しました。

我々が時間を取れるのは土日しかないので、10月3日(土)〜10月4日(日)の間に行動しました。


まずはMNP予約番号をゲット


ソフトバンクから転出するためには、まずはMNP予約番号というものを取得する必要があります。

昔は、ネットでもMNP予約番号が確認できたと思ったのですが、なぜか現在、ソフトバンクにおいてMNP予約番号を取得するためには、必ずサポートに電話しなければならないようです。

ソフトバンクから他社へ変更する場合 | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク

10月3日(土)の朝一に、まず自分のiPhoneから、*5533に電話をします。

MNP専用番号なのだから、すぐにMNP予約番号を教えてくれればいいのに、プッシュ番号でいくつかの選択をしたり、その後サポート要員に繋ぐということで、10〜15分程度待たされたりします。

MNPに関して相談したい人に対してはそれもありなのかもしれませんが、今すぐMNPしたくて予約番号を取得したいのに、強制的にサポート要員に繋ぐために延々待たされるのは、あまり気分のいいものではありません。

うがった見方をすれば、まるで簡単には転出させないためにMNP予約番号を知りにくくしているとも受け取れます。

iPhoneをスピーカーホンにして机の上に放置しているとようやく人の声がしましたので、対話を開始しました。

本人確認などを済ませた後、まずはお決まりのフレーズを言われます。
「お客様が今回他社に転出しますと、ソフトバンクからの転出手数料3,240円+途中解約違約金10,584円+他社への転入手数料3,240円の約17,000円近くが掛かってしまいます!」

先にも書いたとおり、我が家はソフトバンクでiPhone 5を契約してから3年目なので、途中解約の違約金が掛かってしまいます。
結構大きな金額で、払わないでいいなら払いたくありませんが、今の私はソフトバンクから一刻も早く逃げ出したかったので、覚悟の上でした。

しかし、ソフトバンクがわざわざ、将来他社に対して払う転入手数料まで言及するのは、ちょっと僭越ではないかと思いました。
ちなみに、今回IIJに転入する際は、ファミリーシェアプランの契約にするつもりなので、その場合、SIM3枚でも手数料は全部で3,240円しか掛かりません。

次に、また「お客様のこれまでの契約状況を確認します。しばらくお待ちください。」と言われ、また待たされます。
こっちはさっさとMNP予約番号を教えてもらいたいんですが。。。

ようやく通話が再開しました。
すると今度は、「お客様の条件だと、特別にご案内できるキャンペーンがあります!」との言葉。
いわゆる「コジ割」です。

こちとら、iPhone 3Gからずっとソフトバンクとお付き合いしているわけですから、「コジ割」の条件に当てはまらないはずがありません。
内容はというと、24ヶ月間月々1,000円を割り引きするというもの。

若干魅力的な提案ではありますが、一人あたりの通信料が、約8,000円/月が約2,000円/月に減額するMVNOの破壊力にはかないません。
というわけで、それをお断りしてやっとMNP予約番号を教えてもらうことができました。

電話を切ってしばらくすると、MNP予約番号が記載されたSMSが送られてきます。
ようやく当初の目的達成です。
ここまで時間にして、20〜25分程度掛かりました。

MNPしたくて、MNP予約番号が欲しいだけなのに強制的にこれだけの手間と時間を掛けさせられます。
総務省は、MNP予約番号の取得はネット(My SoftBankなど)で簡単に確認できるよう指導すべきであると強く感じました。


いよいよ近くのイオンへ出陣


嫁も、私に続いてMNP予約番号をゲットし、ポートアウトする最終準備が整いました。
さて、いざIIJにMNPするために、どのような手段を選択するかです。

IIJのウェルカムパックは、Amazonでも売っています。

この場合は、本来は3,240円かかる契約手数料が、実質的に格安になります。(私が今Amazonで確認したところだと540円。)

また、IIJは最近、おうちでナンバーポータビリティというサービスも開始しており、これだと自宅でしかも即日MNPすることができます。

おうちでナンバーポータビリティ|IIJmio

しかし、今回私は以下の理由から、対面で手続きできるイオンでの手続きを選びました。
  • 上記サービスだと、ファミリーシェアプランにMNPする場合ややこしそう。(もしくはそもそもできない可能性が高い。)
  • はじめてのMVNOなので、いろいろ教えてもらいながら手続きを進めたい。 

現在IIJは多数のイオンの店舗において、対面でのMNP手続きをすることができます。

イオン 取り扱い店舗|IIJmio

これはついこの間の7月17日からスタートした施策です。
当初の頃に比べると、ユーザーにとってぐんと便利になっています。


イオンのおばちゃんは優秀だった


さて、最寄りのイオンに到着し、早速手続きができる店舗を探しました。
一体、どのような形態の店舗なのか謎だったのですが、実際には、ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルなどを扱う携帯コーナーに、イオンモバイルとして専用の店員が配置されていました。

担当の店員に、IIJのファミリーシェアプランにMNPしたい旨を伝えると、早速書類を用意してくれました。
担当してくれたおばちゃんは、眼鏡をかけたキリッとした有能そうな人で、女史とでも呼びたくなる感じの人でした。

ちなみに、我が家の計画は、

  • 音声通話SIM(私用)
  • 音声通話SIM(嫁用)
  • SMS付きデータSIM(iPad用)

という構成だったのですが、なぜか音声通話SIM×2枚はその場で用意できるものの、SMS付きデータSIMは後でIIJから自宅に郵送という段取りになるとのことでした。
まあ、データSIMは今すぐ要るわけではなかったので、特に問題はなかったのですが。

その後、おばちゃん店員の指示に従い、書類を埋めていきます。
サクサクと手続きは進み、おばちゃんから「それじゃすぐにIIJと手続き進めるから、今から1時間経ったら戻ってきてね。」との言葉。

思わず私は、できたら自分の携帯に電話してもらったら良いですよと言うと、おばちゃんからは、MNPしてしまったらそのSIMはもう使えないからとの言葉。

そりゃそうだと、思わず苦笑。
このとおり、手続き自体は、実にあっさりしたものでした。


同一名義じゃない事件発生!


1時間ほど時間が空いたので、嫁と二人でフードコートに行って遅めの朝飯を食べることにしました。
そうこうして、30分ほど経ったときに、突然私のiPhoneが鳴りました。

意外と早くできたな、とさっきおばちゃんに言われたことも完全に忘れて、普通に電話に出る私。
すると、電話口でおばちゃんは私に対し、うちの嫁のiPhoneの名義が嫁自身の名義になっているため、私名義のファミリーシェアプランには転入できない、旨を話しました。

それを聞いて、そういえばIIJのファミリーシェアプランのページにそんなこと書いてあったなあ、と思い出しましたが、後の祭りでした。

ファミリーシェアプラン番号そのまま乗り換え | IIJmio
家族全員が他社をお使いで、さらに名義が異なる場合、ご利用名義を“全て同じ名義”に変更してください。ご利用名義が異なったまま、乗り換え用の“予約番号”を発行した場合、IIJmioファミリーシェアプランへまとめて乗り換えることができません。

どういう話かというと、例えば、3台のソフトバンク携帯があったとして、それぞれの名義がA、B、Cだったとします。
今回、IIJのファミリーシェアプランをAの名義で契約したいとすると、それぞれ事前に、Bの携帯の名義をAに、Cの携帯の名義もAに、そろえておく必要があるというものです。

このたびMNPするのは、私と嫁の二人のため、ファミリーシェアプランを私の名前で契約するのであれば、事前に嫁の携帯の名義を私の名義に変更しておく必要があったというわけです。

おばちゃんに対し私は、そのイオンの携帯コーナーで、名義変更はできないのかと聞くと、ソフトバンクショップでないと無理とのこと。
また、面倒なことに、その名義変更は丸一日(厳密には日をまたぐことが)必要 とのことでした。

残念ですが、おばちゃんには、名義変更してまた明日(日曜日)に来ますと言い残し、とりあえずの目的地であるソフトバンクショップに旅立ったのでした。


嫁のiPhoneの名義を私の名義にするためにソフトバンクショップへ


Googleマップで最寄りのソフトバンクショップを検索し、車を走らせます。
着いたソフトバンクショップは、幸いなことにお客が全くおらずすいていました。

早速、嫁のiPhoneの名義変更手続きを依頼します。
すると、ここで驚愕の事実が!!!!!

その日(10月3日)、嫁の携帯の名義を私の名義に変更すると、なぜかパケットの月額(6,264円)が、ひと月に2回分掛かるというのです。
何を言っているか分からないと思いますが、ありのまま起こったことを話しました。

実は、こういうことです。
まず、上でも述べましたが、我が家の契約の締め日は毎月10日です。

パケットの月額は日割りができないことになっているらしく、10月3日に名義変更をすると、嫁名義の9月11日〜10月3日の期間に6,264円、そして名義変更後の私名義の10月4日〜10月10日の期間に再度6,264円が掛かるということでした。

ユーザー目線からいうとメチャクチャぼったくりな話です。
この、名義変更による二重取りを防ぐためには、名義変更を10日付けでする必要があるとのことでした。

名義変更には一晩またぐ仕組みになっているため、10月10日に名義変更すれば、〜10月10日は嫁の名義、10月11日〜は私の名義となり、唯一二重取りされないことが可能になるという訳です。

しかし、向こうの言うとおり10月10日まで名義変更をするのを待っていたら、次の契約期間に入ってしまい、また夫婦そろって月16,000円の通信料を払う羽目になってしまいます。
それはしたくなかったので、泣く泣く今月6,264円が二重取りされることを受け入れ、名義変更してもらうことにしました。

こんなことであれば、まだ名義変更手数料名目で3,240円でも取られる方がまだ納得できると思いました。

ちなみに、名義が変わると嫁の取得済みのMNP予約番号は使えなくなるため、一旦MNP予約を取り下げて、次の日、私名義に変更後にあらためてMNP予約番号を取り直す必要があります。
とりあえずその場で、嫁のMNP予約の取り下げ手続きだけしてもらいました。


リベンジのためイオンに再度出陣


さて一夜明けて、10月4日(日)になりました。
あらためて、朝一で嫁のiPhoneから*5533に電話をして、MNP予約番号を取得しました。

そして、再びあのおばちゃんの待つイオンに赴きます。
昨日記入した書類のうち、MNP予約番号に関するところを若干修正して、再度IIJに対して手続きしてもらいました。

また、1時間フードコートで待つことにします。
30分ほど経ったところで、自分のiPhoneのキャリア表示がなくなり、不通になりました。
ようやく、無事MNPが行われたようです。

その後、30分ほどして窓口に赴くと、すでに手続きは完了しており、アクティベーション済との音声通話SIMを2枚手渡されました。

私は、以前自宅でSIMフリーiPadに、BIGLOBEの格安SIMを挿した経験があったので、構成プロファイルのインストールが必要なのではないか? と聞いてみたのですが、おばちゃんは怪訝そうな顔ですでにアクティベーション済みだから、というばかり。
若干不安に思えたので、窓口でSIMトレイを開けるピンを借りて、自分でその場でSIMを交換する作業をさせてもらうことにしました。


「PDP認証に失敗しました」?


私のiPhoneのSIMトレイを開け、中に入っていたソフトバンクのSIMと、今回受け取ったIIJのSIMとを交換します。
iPhoneを起動しますと、画面の左上に「docomo LTE」の文字が表示されました。

少なくともドコモの電波はちゃんとつかんでいるようです。
しかし、予想どおりというかなんというか、Safariを立ち上げますが、以下のようなメッセージが出てサイトに繋がりません。
『データ通信機能を起動できませんでした PDP認証に失敗しました』
そのメッセージを見せると、やっとおばちゃんもリアクションをしてくれました。
おばちゃんがすぐにIIJに電話を掛けると、IIJからは、サイトにある構成プロファイルをダウンロードするよう指示されたようです。

おばちゃんは、私のiPhoneを手に取ると、Wi-Fiのパスワードを入力し、インターネットに接続します。
そこで、IIJの電話によるサポートを聞きながら、構成プロファイルをダウンロードし、私のiPhoneにインストールしました。

構成プロファイルがインストールされると、無事Wi-Fiを切ってもインターネットに繋がるようになりました。
残る嫁の分の設定は、せっかくなので後学のために私にやらせてもらうことにしました。

まずは、嫁のiPhoneをWi-Fiに繋げるところからですが、なんと先ほどおばちゃんが繋げていたのは店舗のWi-Fiでなく、おばちゃんのiPhone 5sからのテザリング!
何このおばちゃん、すげえ!

変なところで感動しながら、嫁のiPhoneにも構成プロファイルをダウンロード→インストールすると、こちらも無事サイトに繋がりました。

実は、あとからよく考えると、イオンが任されているのは、あくまでSIMの販売だけで、そのSIMを各自の端末に入れてちゃんと動くようにするというのは、イオンの仕事の対象外だったのでしょう。
それはそれで良いと思うのですが、何も知らない人がSIMだけ渡されて家に帰って繋がらなくて困って、またイオンに来るということにもなりかねないので、イオンの担当者も、構成プロファイルのインストールが必要であることだけは知識として持って、場合によっては客に口頭で伝えてあげてもよいのではと思いました。

さて、結果として、我が家のトータルの月額通信費用は、以下のようになりました。

項目月額料金備考
基本料金
  2,560円
音声通話機能付帯料 
1,400円
 SIM×2枚 
SMS機能付帯料
140円
 SIM×1枚
消費税
328円
合計
4,428円
(税込)



留守番電話を契約するには?


私は別に要らないかと思っていたのですが、嫁がどうしても留守番電話を付けたいとのこと。
おばちゃんに聞くと、それはここではできないので、IIJに対して別途手続きをしてくださいとのことでした。

私は、単純にまああとで調べたらよいかと思いましたが、あまり携帯に詳しくない人だったら、どうしたら良いのか分からず戸惑ってしまうかもしれませんね。

このあたりは、イオンにIIJを求めて契約に来る客専用に、イオンで契約をした後に、何をしたら良いか? 何ができるのか? どのようにしたら良いか?など、客が今後動くべき方向が分かるようなチラシを、契約書類と一緒に渡したら良いのではないかと思いました。


IIJのサイトにログインする


ひととおりの手続きが終わった後、おばちゃんから「IIJmio音声通話パック お申し込み完了書」という書類を渡されました。
そこには、アカウント情報として、「mioID」と「仮パスワード」が書かれていました。
また、「【重要】メールアドレス登録について」「お申し込み後、30日以内にIIJmioのウェブサイトからメールアドレスをご登録ください」とも書かれています。

自宅に帰って早速、IIJのサイトに「mioID」と「仮パスワード」でログインし、メールアドレスを登録しました。
ついでにサイトの中を見て回りましたが、いい意味で設定できる内容が少なく、とてもシンプルでした。

そうこうしているうちに、留守番電話の設定項目も見つかったため、その場で申し込みを行いました。
即座に「変更受付」のメールが届き、さらにその日中に「変更完了」のメールが届きました。
実に、分かりやすく快適であると感じました。


ソフトバンクとIIJの使い勝手の違いは?


さて、これまでずっとiPhoneをソフトバンクという大手キャリアで運用してきましたが、このたび初めてMVNOで運用することになります。
まだ、使い始めてほとんど時間が経っていませんが、とりあえず気がついた範囲で、ソフトバンクとIIJの違いを述べてみます。


回線状況


回線速度は、複数の時間と場所で計測したところによると、だいたい下りが15〜25Mbps、上りが7〜10Mbpsと、普段使いとしては全く問題ない速度です。

もちろん、最大速度でいうとIIJよりソフトバンクの方が勝っていると思いますが、外で動画を見るような使い方をしているわけではないので(そんなことをしたらソフトバンクでもすぐ速度制限に引っかかってしまいます)、全く気になりません。

別の観点でいうと、都会だとソフトバンクでもドコモ(IIJ)でもあまり変わりませんが、私が今単身赴任しているところは結構な田舎でして、その田舎ですと、さすがドコモというか、3GでなくLTEが繋がる割合が多い感覚です。
これはうれしい誤算でした。


家族割


ソフトバンクの時は、「ホワイト家族24」という家族間の割引プランが適用されていたため、私と嫁の間の通話は無料でした。
しかし、IIJを含むMVNOには、いまのところ家族間が通話無料になる施策はありません。

したがって、普通に電話すれば家族間の通話は有料になるのですが、昨今は、例えばiPhone同士だと「FaceTimeオーディオ」という無料の電話機能が使えますし、iPhone同士でなくとも、LINEやスカイプで無料通話が可能です。
そもそも、私と嫁は99%メッセージ(iMessage)によるやりとりなので、我が家族においてはほとんど問題はありません。

ちなみに、電話に関しては、IIJは「みおふぉんダイアルアプリ」という独自の電話アプリを出しています。

みおふぉんダイアルアプリ App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料


このアプリは、発信する番号に自動的にプレフィックス番号を付与し、IIJの回線に迂回させることによって、通話料を50%オフにできるというものです
これは、みおふぉんダイアルに先駆けてリリースされている「楽天でんわ」と全く同じ仕組みのものです。

楽天でんわ -番号そのままで通話料がお得- App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料


実は、私は以前からこの楽天でんわアプリを愛用しているのですが、失礼ながら楽天が出していると思えないほどよく出来たアプリです。

楽天でんわはみおふぉんダイアルと比べて、通話料が50%オフなのは同じですし、また楽天ブランドだけあって、通話料に応じて楽天ポイントが貯まります。
そのため、このまま楽天でんわを使い続けることにします。

各種あるプレフィックス系電話アプリが、みんな同じ50%オフなのはなぜなんでしょうね?
分かりやすいからでしょうか?


速度制限


ソフトバンクを契約しているときには、たまに3日で1GBという制限に引っかかっていました。
屋外で動画を見すぎたことも一度ありましたが、新しいiPhoneを購入したときに、屋外でアプリをたくさんダウンロードしてしまって引っかかったこともありました。

ソフトバンクの速度制限は極めて厳しいもので、2chやTwitterといったテキスト系のサービスすらまともに使えず、あげくの果てには、速度測定サイトや、マイソフトバンクにもまともに繋がらないという強烈なレベルのものです。
制限をかけていることがユーザーに伝えられないため、ユーザーによっては、キャリアの制限とは気づかず、端末の故障やネットワークの不具合だと考える人も少なくないと思われます。

ようやくこの9月1日から3日で3GBという制限に緩和されましたが、これはドコモ、auに続いてようやく最後に実施したものです。
ユーザーの利便性に対して、極めて消極的な姿勢であることがうかがわれます。

前置きが長くなってしましましたが、IIJではクーポンと呼ばれる高速通信を行っている場合は、3日で1GBといった制限はありません。
クーポンをオフにして低速通信を行っているときは、3日あたり366MBの制限が掛かることになっています。

料金・仕様 | データ通信専用SIM | IIJmio
クーポン残量があり、クーポンがONの状態では通信が規制されることはありません。

ファミリーシェアプランだと、私と嫁合わせて10GB/月が与えられているため(しかも余りは次の月に繰り越される)、我々の普段の使い方でいうと、わざわざ低速通信を使う必要はないだろうと考えています。


契約の縛り


大手キャリアの主力プランは、たいてい2年縛りになっています。
そして、その2年間の間に解約しようとすると、10,584円の違約金が発生します。

たちが悪いのは、我々が違約金を取られない期間は、当初の契約日から2年後の1ヶ月間のみで、その後また自動的に2年縛りが行われてしまうことです。
その場合、次に違約金が取られない期間は、当初の契約日から4年後の1ヶ月間のみということになります

我が家は、かつてiPhone 3Gを2台契約してから、かれこれ8年間ソフトバンクにお金を納め続けてきたわけですが、このたびたまたま前回の契約日から3年目に解約するため、私と嫁と合わせてで10,584円×2=21,168円の違約金を取られます。
なんとも理不尽で納得しがたい話です。

愚痴っぽくなってしまいましたが、IIJの場合は、音声通話SIMのみ12,000円から毎月千円減額し、13ヵ月目以降は違約金なし、という制度になっています。
大手キャリアに比べると、比較的納得性が高い仕組みといえるのではないでしょうか。


緊急通報(110、119など)や緊急地震速報は使えるか?


MVNOは、何ができて何ができないかが分かりづらいです。
結論から言うと、IIJにおいては、緊急通報、緊急地震速報のいずれも問題なく利用できます。

緊急地震速報については、てくろぐのエントリを引用しておきます。

てくろぐ: IIJmioのSIMで緊急地震速報は受信できる?


締め日はいつ?


ソフトバンクの場合は、締め日が10日、20日、末日と、複数存在していましたが、IIJの場合は、末日に統一されています。

IIJmioサービスの締め日はいつですか? | IIJmio
月末締めとなります。クレジットカード会社への請求は翌月7日前後に行っております。なお、月の途中でご利用サービスを解約される場合も締め日に変更はありません。


(私が独自に設定した)ドコモメール(キャリアメール)は使えるか?


IIJにポートインする直前まで、私はSIMフリーiPhone 6sにソフトバンクのSIMを挿し、ドコモメールを使えるようにしていました。
念のため、IIJのSIMを挿してからも、ドコモメールの送受信ができるかどうかを確認してみましたが、何の問題もなくやりとりすることができました。

こうして、MVNOでありながら、キャリアメールが使える環境ができあがりました。


LINEは使えるか?


LINEに関しても、何の問題もなく利用することができました。
少なくとも、当初大手キャリアでセットアップしていれば、その後、通信契約が変わってもなんら問題ないようです。



みおぽんをダウンロードしてみる


以前から名前だけは聞いていた、みおぽん(IIJクーポンスイッチ)というアプリをダウンロードしてみました。

IIJmioクーポンスイッチ App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
デベロッパ名: Internet Initiative Japan Inc.
 


このアプリは、クーポンと呼ばれる高速通信できるパケット量を確認することができます。
また、高速通信(クーポンをオン)と低速通信(クーポンをオフ)を切り替えることができます。


後日、iPad用に注文したSMS付きデータSIMが到着


今回10月4日に契約をして、3日後の10月7日に、当初入手できなかったSMS付きデータSIMが郵送で自宅に届きました。
うちのSIMフリーiPadには、元々BIGLOBEの格安SIMを挿していたのですが、このたびファミリーシェアプランの3枚目として、SMS付きデータSIMを契約したことで、BIGLOBEのSIMが不要となりました。

iPhoneの場合と同様、iPadにおいてもIIJの構成プロファイルが必要になります。
ちなみに、みおぽんアプリからでも、構成プロファイルをダウンロードするページにアクセスすることができます。

構成プロファイルをダウンロードし、iPadにインストールしようとすると、先にBIGLOBEの構成プロファイルを削除しなさいとのメッセージが表示されました。
てっきり、構成プロファイルは複数インストールできて、それを選択できるものと考えていたのですが、違ったようです。

構成プロファイルを削除する方法は、「設定」→「一般」→「プロファイル」を開き、インストール済みの構成プロファイルを選択し、削除ボタンを押してやることで削除することができます。

その上で、再度IIJの構成プロファイルをインストールしてやると、あっさりと開通しました。
これで、BIGLOBEは用済みとなってしまったため、なるべく早く解約しなければなりません。


残る謎


IIJと契約した後、ネットを徘徊しながらいろいろ調べたのですが、まだいくつかよく分からないことが残っています。


1GBのクーポンはいつ追加されるのか?


イオンで、IIJのSIMを契約すると、キャンペーンにより以下の2点の特典が付いてくることになっています。
  • もれなく2年間バンドルクーポン1GBを毎月プレゼント!
  • さらに6ヶ月間、毎月600円の無料通話が付いてきます。
Main btn

ファミリーシェアプランで、元々与えられる高速通信のクーポンは、10GBです。
もれなく1GBが追加されるということであれば、合計11GBになるはずですが、みおぽんアプリで確認する限り、なぜかいまだに合計10GBしかありません。

来月から追加されるのかと思いましたが、上記の[キャンペーン注意事項]を見ますと、
バンドルクーポン1GB増量の適用期間は、利用開始月を含む24ヶ月間です。
と書いてあります。

ということは、利用開始月の今月から適用されていないとおかしいはずです。
まあ、今のところ私と嫁とで計10GBは、少々もてあます程度なので、来月になっても何も変化がなければ、IIJのサポートに問い合わせてみようと思っています。


電話は、いつから割引されるのか?


2点目の特典ですが、毎月600円の電話料金の割引がある、とのことです。
これについては、同じように[キャンペーン注意事項]を読みますと、
音声通話料の値引きはお申し込み月の翌月より減額いたします。
(7月申し込みの場合、8月分の音声通話料より減額いたします。お申し込み月の音声通話料は対象となりません。)
と書かれています。
喜び勇んで、積極的に電話しなくて良かったです。

ちなみに、600円で何分かけられるのでしょうか?

無料通話は、みおふぉんダイアルなどを使った場合には、適用されないものと想定します。
IIJの通常の電話料金だと40円/分です。税込みだと43.2円/分になります。
したがって、600円/43.2円/分=13.8分ということになります。
中途半端!

そして、iPhoneで自分が月の初日から、通算何分電話をかけたかどうかを確認するのは、意外と困難です。
[設定]−[モバイルデータ通信]−[通話時間]で、それっぽい数字を確認できますが、これはリセットしてからの累計のようで、毎月の通話時間ではありません。
(どうも月の通話時間の累計を計測するアプリも見当たりません。)

もし、IIJが今後も無料通話に関する施策を実施する予定があるのであれば、みおぽんアプリに月の通話時間を計測する機能を付けてくれるとありがたいです。


現時点におけるIIJに対する希望


ファミリーシェアプランでシェアできる枚数を増やして欲しい


IIJのファミリーシェアプランのパケット量は、過去にこれまで3GB→7GB→10GBと順次増量されてきました。
パケット量は、次の月まで繰り越されることを考えると、これはすでに3人で使うにも十分な容量です。

そこで、そろそろファミリーシェアプランでシェアできる枚数を増やしていただけないでしょうか?
というのも、極めて個人的な話になりますが、うちには小学生の子供が2人おり、いずれはスマホを持たせることになると思います。
しかし、私、嫁、子供2人の携帯を大手キャリアで契約すると、通信料が馬鹿になりません。

例えば、20GBのファミリーシェアプランでSIMを4〜5枚まで、といったサービスも検討していただきたいのです。
世の中には、家族が4〜5人、もしくはそれ以上いて、月々の通信料金に苦しんでいる家庭も少なくないと思います。

うちも含めてそういった家庭の救世主になってくれればと思います。


今の感想


縛りから解放されすがすがしい気分


まずひととおりの手続きが終わった後の感想ですが、月々の携帯料金が1/3以下になったにもかかわらず、使い勝手はこれまでと全く変わらず、非常に満足しています。

何よりも、もう2年縛りや、速度制限のことを一切考えなくて良くなったのが一番うれしいです。
これからは、何も考えず端末を買い換えたいときに買い換えることができます。


まだMVNOは万人向けではない


一方、今回、MVNOへの手続きをしてみて感じたのは、やはり現時点ではMVNOは万人向けではないということです。

イオンの対応は、私にとっては十分なものでしたが、あくまで当初の契約締結をすることのみが役割であり、契約後に生じたトラブルの対応してくれないでしょう。
そのため、契約後にトラブルが起これば、ネットなどを活用し、自分で解決策を見つける必要があります。

自分でなんとかできる、もしくは身近に頼りになる人がいる人以外は、今のところ、大手キャリアと契約を結ぶことが無難だと思われます。


最後に


さて、MVNOへのMNPは、人によっては契約期間の縛りやキャリアメールなどいろいろなハードルがあろうかと思いますが、少々がんばってMNPすれば、その結果は月々の料金の大幅な削減という形ではっきり返ってきます。
このエントリが、 MVNOへの移行にチャレンジしようと考えておられる皆さんの、いくらかの参考になれば幸いです。